現在展示しております、中央アジア、唐時代(618~907)のストゥッコ像です。
大きくないのに、威圧感があります!
スゥッコ像(塑像)は、粘土や日本でいう漆喰が使われており、焼かれていません。
そのため、当然壊れやすいと思われますが、この像の側頭部、片側には獣の耳が残っています。
ちょっとかわいいお耳です。
この獣の耳(獅子冠)や赤い肌の色などは、仏教に取り入れられたインドの神、
乾闥婆(けんだつば)鬼神王の特徴であるようです。
ちなみに、阿修羅展で脚光を浴びたこの方も、乾闥婆だそうです。(「国宝 阿修羅展」図録より)
こうして比べてみますと… やっぱりお顔にお国柄が出るんですねぇ~としみじみ。