2000年に大倉集古館で開催しました展覧会のタイトルでもあり、
この度刊行しました出版物のタイトルでもある、
「拈華微笑」(ねんげみしょう)とは、どのような言葉なのでしょうか。
英題「BUDDHA'S SMILE」からなんとなくわかりそうなのですが……
『拈華微笑 Ⅱ』の中で、有賀祥隆先生は次のように述べてらっしゃいます。
――拈華微笑は、特に禅宗において
以心伝心のたとえで用いられる禅語である。
こういうお話があるそうです。
お釈迦様が説法をされた折、献上された華を拈(つま)んで目を瞬き、
会衆に示されるということがあったが、みな何のことか分からず黙っていた。
しかしそのような中で、十大弟子の一人だけが顔をほころばせ微笑んだ。
これを見てお釈迦様は、文字や言葉では伝えることのできない仏教の真実を授けられた。
仏教の真実とは、何にもとらわれることのない境地、つまり、
悟りのこころを意味しているそうです。
『拈華微笑 Ⅱ』、是非ご覧くださいませ♪
※写真は、右が2000年刊行の 『拈華微笑』(絶版)、左がこの度のⅡです。
『拈華微笑』が黒い装丁でしたので、Ⅱは白色でございます♪